Nocturnal Animals
いつもBLOGをご覧いただきありがとうございます。
goodishです。
映画『ノクターナル・アニマルズ』を観ました。
この秋は『ゲット・アウト』や『IT』などスリラー映画がたくさん公開していますが、
この『ノクターナル・アニマルズ』は私たちのようにファッション好きの大人に絶対おすすめです。
昨年賞レースを賑わせてから、公開をずっと心待ちにしていました。
ファッションデザイナーとして知られるトム・フォードの監督・脚本作品です。
美しい画はもちろん、登場人物の心理描写、入り混じる3つの世界感。ものすごい完成度。素晴らしかったです。
この映画は観終わった後も人によって解釈が違うのではないかと思います。ネタバレしないように感想です。
まず冒頭のタイトルバックから頭を引っ叩かれたような衝撃でした。
人気映画で最前列の席しか取れなかったのもあり、視界に収まり切れないほどの映像に圧倒されました。
その映像はギャラリーのインスタレーション作品の一部だったのですが、
主人公がアートギャラリーのオーナーというのもありジェフ・クーンズやダミアン・ハーストなど様々なアートが出てきます。
映画のストーリーは、夫と共に美術館のような家に住む完璧な人生を送っているスーザン(エイミー・アダムス)に
19年前に離婚した元夫(ジェイク・ギレンホール)の執筆作「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくるところからスタートします。
観終わって思えば、スーザンがその送られてきた小説を開封して指を切る演出から完璧でした。
現実と過去と小説の3つの世界が入り混じって、醒めない悪夢を見ているように映画は進んでいきます。それが絶妙なシンクロ具合。
サブリミナルに差し込まれる空虚感を強調するようなテキサスの空と風景のショットや、
アート作品でヒントを散りばめているかのような演出が私は好きでした。
なかでも劇中に出てくる死体は今まで映画で見た中で最も美しい死体ではないでしょうか。まるで芸術作品のようなショットでした。
観終わって少しホッとします。やっと悪夢から醒めた!(笑) そんな感覚でした。
ファッショナブルでアートで、そしてとても暴力的で。そんな衝撃作でした。
そして警部役のマイケル・シャノンの演技は必見です。
(この作品でアカデミー賞助演男優賞にノミネート)
もともとお気に入りの役者だったのですが、もっと好きになりました。
主人公エイミー・アダムスも他の作品ではあまり見せることのない暗い演技が素晴らしかったです。
この映画の美しさと醜さを表現するのに最適なキャスティングだと思います。
ファッションは夢のような美しい世界だけど、こんなにも暴力的で醜悪。
そしてそれすらも圧倒的に美しいトム・フォードの世界でした。
では、goodish BLOGまたの機会に。
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映画『ノクターナル・アニマルズ』を観ました。
この秋は『ゲット・アウト』や『IT』などスリラー映画がたくさん公開していますが、
この『ノクターナル・アニマルズ』は私たちのようにファッション好きの大人に絶対おすすめです。
昨年賞レースを賑わせてから、公開をずっと心待ちにしていました。
ファッションデザイナーとして知られるトム・フォードの監督・脚本作品です。
美しい画はもちろん、登場人物の心理描写、入り混じる3つの世界感。ものすごい完成度。素晴らしかったです。
この映画は観終わった後も人によって解釈が違うのではないかと思います。ネタバレしないように感想です。
まず冒頭のタイトルバックから頭を引っ叩かれたような衝撃でした。
人気映画で最前列の席しか取れなかったのもあり、視界に収まり切れないほどの映像に圧倒されました。
その映像はギャラリーのインスタレーション作品の一部だったのですが、
主人公がアートギャラリーのオーナーというのもありジェフ・クーンズやダミアン・ハーストなど様々なアートが出てきます。
映画のストーリーは、夫と共に美術館のような家に住む完璧な人生を送っているスーザン(エイミー・アダムス)に
19年前に離婚した元夫(ジェイク・ギレンホール)の執筆作「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくるところからスタートします。
観終わって思えば、スーザンがその送られてきた小説を開封して指を切る演出から完璧でした。
現実と過去と小説の3つの世界が入り混じって、醒めない悪夢を見ているように映画は進んでいきます。それが絶妙なシンクロ具合。
サブリミナルに差し込まれる空虚感を強調するようなテキサスの空と風景のショットや、
アート作品でヒントを散りばめているかのような演出が私は好きでした。
なかでも劇中に出てくる死体は今まで映画で見た中で最も美しい死体ではないでしょうか。まるで芸術作品のようなショットでした。
観終わって少しホッとします。やっと悪夢から醒めた!(笑) そんな感覚でした。
ファッショナブルでアートで、そしてとても暴力的で。そんな衝撃作でした。
そして警部役のマイケル・シャノンの演技は必見です。
(この作品でアカデミー賞助演男優賞にノミネート)
もともとお気に入りの役者だったのですが、もっと好きになりました。
主人公エイミー・アダムスも他の作品ではあまり見せることのない暗い演技が素晴らしかったです。
この映画の美しさと醜さを表現するのに最適なキャスティングだと思います。
ファッションは夢のような美しい世界だけど、こんなにも暴力的で醜悪。
そしてそれすらも圧倒的に美しいトム・フォードの世界でした。
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